
白群の子供が来訪します。

男の子です。何やってんだ!
そして強い女、イツ花。

ハゲ!!!
煮豆ボーイですね。一休さん。
額から角?が生えている。
一角獣のホーン。
名前はもう煮豆以外に思い浮かばないんですが…ステータスを確認しよう。

つっっっっっっっ………ょぃ……………。
五度見くらいした。
煮豆ボーイ強すぎる。最強の男。
強すぎてどうすれば良いのかわからない。
技と体は文句無し。
心は一族内では珍しく水が低い。
しっかり者だけど、冷たく見られがちなんでしょうか。

そしてまた好物という特徴なんですよね。
一族総勢15人中4人が好物を主張している。
ナツメは生薬としても用いられる甘酸っぱい果実だそうです。
小鳥か?
竜実様のところにいる龍と一緒になって、ナツメを食べていたのかもしれない。自分のことを人だと思っていなかったらどうしよう。初手セクハラをかましたのも、「わかってない」感じがします。
名前が決まりました。

木枯(コガラシ)です。
強くて冴えたイメージから。
本当は「凩」の字を使いたかったのですが、ゲームに対応していない漢字だったので「木枯」になりました。

金髪だったのか!
多分竜実様の元にいた時は、父母に似た長髪だったんでしょうね。
なぜ禿げた。地上に来る際に丸めたのだろうか。
職業は本当に悩みます。
どの職に就いても輝く気はしますが…。
前衛が良さそうかな。

剣士…愛と誠の職…木枯には合わないな。
ステータス的にはピッタリかもしれませんが、違和感がある。

薙刀士。めちゃくちゃ合う。
でもハゲにあのバンダナかあ…スヌードにすれば良いのだろうか…。
頭からツルーンと滑り落ちそうなことが気になって仕方ない。

壊し屋…岩清水ノ槌を持ってもらえば、かなり強いと思います。
技の水が高かったし、見た目もカッコいいですしね。
だが、ハゲでまわしとはどういう事だ?下半身まで疎かにするな。

槍使いも順当に似合う気がします。ですが、孔雀様が既に槍使いなので御遠慮いただきましょう。
よっぽどのことがない限り、拳法家のバミ&アンジーのような同世代同職はしないつもりです。

昇龍拳!燃えよドラゴン!
木枯は下諏訪竜実様という龍にまつわる神の子供です。
ドラゴンといえばカンフー。カンフーといえば拳法家、少林寺。
坊主の見た目も相まって至高の職。
でも致命的に木枯単体のイメージに合わないというか…ピンと来ません。
そんな…こんな絶好の機会を逃すのか…?スト◯ートファイターは…?
もうイメージなんて、どうでも良くないですか?(どうでも良くない)


残るは弓使いと大筒士。
前衛は………。
迷走してきた。20分くらい悩んでます。
素質が尖っていたらステータスから職業を割り出せるのに、文句無しに強いから選べない。
よし決めた。

弓使いに決まりました。選択理由。
「木霊の木枯」という字面がめちゃくちゃカッコイイ………!!!
一応他の二つ名も悩んでいました。
拳法家の「燃える木枯」、大筒士の「特急・流星木枯参号」も候補だったのですが、やはり「木霊の木枯」の語感の良さには敵いませんでした。

今月はバミの最期です。
バミって死ぬこともあるんだなあ。

バミは木枯の指導をお願いします。
木枯はバミの言葉を何とか解釈して勉強してくれ。

こんなに強いんだから、要領は良いはず。
初めての素質点1万超えです。私の戦闘力は53万です。

薬を飲んで、

落ち着いた塩を確認する。

バミにとっては京の町も今月で見納め。
ちゃんと見ておこう。



花火をみんなで見る。バミ最後の夏。

今月は出撃隊の隊長任命から始めなくてはなりません。


このメンバーで行きます。いざ出陣!

か、カワッ…!え、ヤバイかわいい。
女拳法家がまずかわいい上、この青で統一された姿が動き回ってるのがめちゃくちゃかわいい……ずっと操作していたい……。

今月は紅蓮の祠の討伐月間ですが、行き先は白骨城にします!
恨み足を倒しに行きます。
戦果をバミに報告するのです。
出陣・白骨城

アンジー隊長めちゃくちゃ好き。
頭抱えるくらいかわいい。一生動かしていたい。

宝箱確認!
彩雲ノ勲章…?これはもしかしなくても、あの伝説の品では?!

来たあああああ!!!!
指輪以外の技の風を伸ばす装備品!!!!
アンジーは風の申し子だからね。
胡蝶の手袋を装備してるし、風の素質も高いからこそ引き寄せたんだと思います。

尊い…!尊いよっ…!
この放課後の教室で友達を待つべく佇んでそうなポーズがめちゃくちゃ可愛いんですよ。
一族を動かすだけのおまけ要素ほしい…ミニチュアガーデンみたいな…。
永遠に眺めていられる…。

いつの間にかここまで来ていました。

行くよ!(あ〜かわいいんじゃあ^〜〜〜)

スロットはしょっぱいままですね。

恨み足はずっと燃やしてきたから、今回も燃やす方向性で行きたい。
そうなると火竜かな。

併せで行きます。
体力が1,200くらいだった気がするので、大技で畳みかけよう。

スクショには撮れていませんが、ここで恨み足が力溜めをしています。
力溜めということは、通常攻撃か。
最近高火力の術を使うボスとばかり戦っていたので、一周回って新鮮です。

火竜の併せ!
500近いダメージを与えました。
意外と火が通らないな…私はウェルダンのつもりだったんですが…レア恨み足……。
そして、力溜めをした恨み足の一撃がびゃっくんに襲いかかって…

これです。もう絶対前列に出せない。
防人をしたら、もう少しダメージが軽減されるのかなあ。

いや、今は回復を優先しよう。

孔雀様はこう言ってるけど、陽炎を使って欲しい。

孔雀様、陽炎覚えてなかったよ。

じゃあ念のため白群に円子。

紫陽花に陽炎をしてもらう。

また力溜め始めている。
でもありがたいですね。単体攻撃の上、1ターン余裕が生まれる。

もう一度火竜の併せ!


二人とも分かっていてくれている。

キッツ!
ほぼ確死に近くないか?!全然ありがたくないぞ?!
早急にこの戦闘を終わらせたい。
恨み足ってこんなに強かったっけ…。

火竜の併せです。

それでもまだ削りきれませんね。
お労しや…孔雀様……。




再び火竜の併せを開始したアンジーに蹴りを入れる恨み足。
力溜め無しだとこんなものなのか。

あれ、併せを進言に入れてくれない。
流石にゴリ押ししすぎたか。それでもアンジーはゴリ押しするタイプだから。

三度目の正直。
これで終わりだ!

よしよし。

バミの存命中に白骨城の中ボスを倒したぞ!
白骨城にはまだ右カイナ左カイナもいるけど…今は恨み足だけで十分です!

そういえば、先月手にした春菜。
お地母の上位互換の術でした。
孔雀様的には棚ぼただったんですね。

体力全快だ!
とはいえ、一回あたりの技力消費量が激しい。
アンジーが習得しているならまだしも、孔雀様だからなあ。技力的にあまり使用したくないですね…。
春菜を使わずに済む戦闘を心掛けよう。




気持ちいい〜〜!

軽足大将…!
いや、親王鎮魂墓ではそこまで苦労しなかったから行けるはず。
印虎姫を警戒していこう。

硬すぎません?
かといってアンジーは前に出せないし、技力温存のため術も使いたくない……。

こういう時の散弾銃。

孔雀様、軽足大将に黒鏡を使いたいのか。
力を写して棚ぼた狙いか?

普通に攻撃してもらう。
槍使いも強いですね。縦列攻撃が気持ちいい。

おっとそれを見たアンジーが会心の蹴りだー!

そして成長したー!
技の火と土、がんばえ〜〜!
そして微妙に成長しない孔雀様に笑ってしまう。
まだ自分が隊長でないことが納得出来ないのか。

道に迷うの巻。
進むまで正解の道かどうかわからないというのが結構厄介。

落石注意。道に迷うとこういうことあるから、やはり立て看板が欲しい。

びゃっくんと孔雀様が成長!
各属性の伸び方が正反対でおもしろいな。

レベルアップしてご機嫌な孔雀様の元に双火竜が!しかも万金露も!
これは取る!

まず軽足大将を蹴るでしょ。

そして白群の全体発砲。

孔雀様の一刺し!

軽足大将「ヤッベ、飲み会遅刻するわ。じゃあの。」

本日のお通夜会場。つらい。

戦勝点2倍で心を紛らわそう。

この鬼、あの世美人というのか。

前方のドクロは持ち霊であの世美人を護ってくれている的な?
槍で貫通してやる!

援軍を呼ばないでくれ〜。

白群の全体発砲、あの世美人の持ち霊がちゃんと主の盾になっています。

くららで眠ってしまった孔雀様に、追い討ちブラックホール!

孔雀様起きてくれ。

また援軍が増えました。
ドドスコ太郎×2が軽足大将に武人を使っている。
これは問題ないはず。
軽足大将の攻撃力は低いし、そもそも奴は術しか使ってこない。

怒槌丸で一番傷を負ったアンジーを心配してくれるびゃっくん。
何やかんや、サポートしてくれる。

こんな風に!

またくらら戦法か。孔雀様ばっかり狙いおって〜。

孔雀様、寝ちゃったよ。

びゃっくんはおねむの人に優しいから起こさない。

寝ながら成長する孔雀様。
獲得戦勝点が凄い!

技力が底をつき始めている。
何とか技力を抑えて戦いたい。
こんなことなら、家から符や回復薬を大量に持って来れば良かった。

また軽足大将だけ残ってしまった。これは孔雀様の次のターンに逃げられそう。
いや、その方がありがたい。回復しなくて済むから、技力が節約できる。

軽足大将!頼む!逃げてくれ!
ここの警備は俺たちに任せろ!

逃げなかった軽足大将が放った怒槌丸で、微妙に体力が削られました。
何でや!

お見合い。
その後、軽足大将が逃走。

絶対さっきの怒槌丸いらなかったよね???

孔雀様、怒りの春菜。

孔雀様の怒りが戦勝点3倍を呼び寄せた。
やったー!

もう技力がヤバイけど、併せにしよう!
確実に殲滅出来る方法をとる!

軽足大将の印虎姫が怖い。
けれども、軽足大将は今月一度も印虎姫を使っていないので、今回も大丈夫なはず!

人柱の土々呂乱舞は大したダメージじゃないし!

その印虎姫いる???
一族「いらない」
人柱「いる」
人柱「欲しかった」
人柱「丁度きらしてた」

印虎姫が来ないことを見越した併せだったのに、これは遺憾ですよ。

怒涛の人柱たちの土々呂やら攻撃で微妙に削られていく…。
こんなはずでは…はやく併せがしたい…。

その怒槌丸はいらないでしょ?!

やっとターンが巡って来た!
もう白群がへばってしまっている。
これに賭けるしかない!

怒りの血火弾!

微妙に一体残ってしまったよ。

それでも戦勝点が凄いですね!
でも戦勝点2倍時と獲得数値があまり変わらないというのは…あの時の鬼の方が、単体の持つ戦勝点が高かったのかな。

カツカツの月でした。
やっぱり、バミがいるのといないのとでは心に生まれる余裕が違う。
理由はないけど、バミなら何とかしてくれそうだから。

帰ろうか。


ただいまバミ。


そして当主交代の時。

孔雀。これからはお前が隊長、それでもって当主だからな。

なんか史上最大級にイツ花ちゃんがバミのことを慕ってくれている…………。
めちゃくちゃ気が合ったんだろうなあ…バミの細かいことを気にしない性格と、イツ花ちゃんの豪快で明るい性格が…。

バミの人生が終わる…。でも何故だろう。
早いとも長いとも思わない。あるのは充実していたなあ、という思い。
新時代の第一線に立っていたバミの人生を振り返っていきます。

めちゃくちゃ忘れそうになるんですが、バミの本名は榛(ハシバミ)と言います。

この名前は、大江山前に交神した四代目当主の柿が「格好良い名前をつけよう」と思って名付けた渾身の名前です。なのに、誰もハシバミと呼んでいない事実。

バミは柿たちが大江山にて打倒・朱点童子を目指している時、一人で自習していました。

自習期間を終えて「さあこれからだ!」って時に、大江山での事の顛末を父親たちから聞いたんですね。

呪いを解けなかった父親。真の敵を解放してしまった事実。

それらを踏まえると「バミは浅葱以上の悲観的な男になるんじゃないか」と、当初私は思っていました。悩みも「顔に出る」ですし。

バミは大江山へ向かう前に父親から、「仇的を討ちに行く」と聞いていたわけです。まさか自分が鬼の討伐に向かう事になるとは思っていなかったでしょう。

バミの師になるはずだった青磁は「裏がありそうだ」と見込んでいましたが、バミの来訪時には既に他界していました。なので、バミには情報を得る術がありません。

大江山事件後、すぐに路考の交神を迎えた訳ですが…。
そこでバミの心境を考えた時、私はこう思ったんですよね。

「バミにとっての黄川人くんって、かなりどうでもいい人物じゃないか?」
上図の時に初めてバミは黄川人くんに邂逅するわけですし、父親たちからも黄川人くんのあらましなんてロクに聞いてないでしょう。

自習だけで訓練期を過ごして、その自習だって役に立つかどうか分からない状態の保険での勉強だったわけで。
家にもイツ花ちゃんしかいなくて、下手したらバミは初代よりも情報を持たない環境で訓練期を過ごしたんだなあと思うと…

何も考えてない人物になりました。
何も考えないっていうのは強いですよ。
まず心が折れない。

バミの初陣は親王鎮魂墓。父親・柿との最初で最後の共同出陣を果たし、翌月には隊長の路考と朱ノ首輪でおかしくなった竜胆とともに、選考試合に挑みました。

朱ノ首輪をつけた竜胆のあれこれって、路考と竜胆的には一大事件なんですけど、バミにとってはそうでもないんですよね。
「竜胆くん、なんか様子が違うけど強いからマジスゲー!」
「竜胆くんの言ってることよくわかんねえけど、仲間だから頼りにしてるぜ!」
これで終わりです。

バミは本当に前世代の人たちを信頼しきっていました。
それは大江山での出来事を共有し、再び立ち上がり、結束が深まった父親たちを間近で見ていたからでしょうね。
だから、自分にもそんな相棒がいたらいいなー、と羨ましく思っていたんでしょう。

父親を支えた、路考や竜胆のような人が相棒だったらな…と、そう思っていたんでしょう。

生まれたのは白群でした。(綾鷹でした)

ダウナーな上、やる気があるのかないのかイマイチよくわからない皮肉屋な男が来て、バミは拍子抜けしたと思います。

でも、その白群がスゴいんだ。
ぐーたらしているだけだと思っていたこの男、散弾発砲がマジで強い。
純粋に「スゲー!」と思ったんでしょうね、バミは。
当時の白群は、柿というお小言が五月蝿い先生や、どう接していいか分からない父親・路考との訓練から逃げ回りながら、大筒の勉強をしていました。
その甲斐あって…と言うのか、好きこそ物の上手なれと言いますか、大筒の扱いはピカイチになっていたんです。

バミはそんな白群を気に入り、「びゃっくん」という呼び名までつけて一緒につるむようになります。

びゃっくんも何やかんやと言いつつ、自分のやり方に口出しをしないバミは、一緒にいて居心地が良かったんでしょう。
正反対の二人ですが、いいコンビになります。
ゆくゆくは稲荷ノ狐次郎を、二人で倒しちゃいました。

そして誕生した待望の女子・紫陽花。
紅一点です。もはや一族は男しか生まれないとまで言われていたのに。

紫陽花はバミが尊敬する竜胆の娘。
さぞかし強い子なんだろうと思っていたら、物凄く…可憐な身体能力の持ち主で…バミはまた拍子抜けしちゃったんでしょう。

でも紫陽花…いや、アンジーは誰よりも勉強家だった。術の習得がめちゃくちゃ速い。
父親の竜胆が武の人ならば、娘のアンジーは文の人だったんですね。

で、この辺になると大騒動を起こしていた竜胆も終焉を迎え始めていたのですが…。
まあそれは置いておいて。

バミにとって、一番嫌なことは何か。
それはやっぱり、仲間が自分の元から離れていくことだと思います。
バミが「好き」と「やりたいこと」だけで生きているからこそ、「好きな仲間」が己の目の前から去るのは非常に耐え難いことだと考えます。

それなのに、敦賀ノ真名姫戦。


息をつく間も無く、アンジーとびゃっくんが立て続けにバミの目の前から消えて行きました。
あっけなく、命が散った。

ですが、嘆いている暇もないのが戦というもので。
いて欲しい仲間は側にいないのに、仲間を葬った真名姫様は眼前にいる。
絶望だったと思う。

皮肉を言いながらも、戦の要を握るびゃっくん。

術によるサポートを惜しまない、健気なアンジー。
その二人がいない。

だから元祖当主の力に頼ったり、

母親の力を頼ったのでしょう。

そのお陰でびゃっくんもアンジーも復活し、一命を取り止めるどころか真名姫様に勝利しました。
バミの強さってそこだと思うんですよね。
恐れや困難を自分だけのものにしないところ。
おそらくバミ一人で戦い続けていたら、真名姫によってバミ含め全員死という結果になっていたでしょう。

一人ではどうにも出来ないことを、バミは早々に理解した。
だから、先祖や母親に頼った。
自分では駄目だと思ったから、他の誰かに頼った。
当たり前のことなんだけど、その「自分から誰かに頼る」ことが出来ない人が、静匁木一族には多いんですよね。プライドやら引け目やら気づかないやら、理由は様々ですが…。
オープンなバミだからこそ、こんな状況だからこそ、なりふり構わず行動出来たのかな、と思います。

月寒お涼様もかわいい息子が頼ってくれるのが何だか嬉しくて、新鮮で、つい張り切ってびゃっくんとアンジーを蘇生してくれたのかなあ。
ええ女神や…一生信仰する。


で、帰宅後バミは床に伏せていた竜胆を看取り、形見である継承刀・鎮メ鬼を受け取るわけですが…。
当時のプレイ記には記事の収まりが悪くなるのであえて書きませんでしたが、竜胆はバミとの約束を破っているんですよね。
いや正確にいうと、竜胆は破っているつもりはないのですが、バミは嘘をつかれたと思っています。
何のことかと言いますと…。

バミは竜胆が鎮メ鬼との件を解決させていく時に、なんだか仲間である竜胆が遠い人になっていく気配を感じていました。
だからバミは竜胆に、「どこにも行かないで欲しい」ということを言ったわけです。
それに対して竜胆は、「ずっと君たちの側にいるよ」と答えました。

しかし、結局竜胆の身に起こった不可思議な事件は、竜胆以外の人にはほぼ何も分からないままです。
竜胆はバミたちに特に何の説明もしないまま人生を終え、そのまま去っていってしまいました。

彼の情念を宿した継承刀・鎮メ鬼だけ遺して。

竜胆の「どこにも行かない」は「自分の半身である鎮メ鬼を置いていくよ」という意味です。
ですがバミはそれを望んでいたわけではないし、そもそもその意が伝わっていないので、「竜胆くんは嘘をついた」と思ってしまったわけです。

そんなこともあって一層バミは、びゃっくんとアンジーには自分の元を離れて欲しくないと思ったのでしょう。

それであの2月だったんです。
娘の孔雀を指導しなければいけないけれども、びゃっくんとアンジーを自分の目の届かないところに送り出したくない。
そういう葛藤がバミの中ではあったんですね。

でも、びゃっくんもアンジーも、それぞれ前に進もうとしている。

それをバミも理解した。
だからトラウマをトラウマに終わらせないために、相翼院という忘我流水道と同じく水を連想する地に赴き、みんなで一歩前に踏み出せるようにしたのです。
改めて年表を振り返ってみると、ずっと中ボス戦をしていますね。
それが目的だったので、満足…満足…などしてはおらぬ……。

親王鎮魂墓で迷って、そこの中ボスだけ倒しておらぬ…。
それが心残りですね。

あと塩。塩相場張ったのに、バミの生きているうちには勝敗が分からずじまいでした。
次期当主・孔雀様に塩を託すので、必ず一山当てて欲しい。

塩マジで大事だからね。当主ノ指輪と同等の価値を持つと言っても過言ではない。
バミが興に乗じて賭けたこと、忘れないで。

ということを、この遺言を聞いて思ったんです。
塩が大事というのも、塩に賭けていたバミの思いを大切にして欲しいからです。
バミ…本当にこの家のことが好きだったんだな…。
「『忘れない』って言ってくれ」と最後の最後に言っちゃうのも、みんなと離れがたいからなんだろうな…。
今まで見送る側だった人間が、見送られる側に立った時の言葉がこれか。
時系列は逆ですが、私はバミがこう言葉を発した後に

イツ花ちゃんがこう返してくれたんだと思っています。
誰よりも長く生きるイツ花ちゃんが、バミのことを「忘れない」って言ってくれているんです。こんなに嬉しいことはない。
イツ花ちゃんとも、本当の意味で心を通じ合わせていたんだなあ…。

残されたびゃっくん、アンジー、孔雀様、木枯。
彼らにとってもバミという人間は、忘れたくとも忘れられない人でしょう。
呪いから解放される望みが100%ない環境で生きる日々。でもバミはそれで嘆くような男ではなかった。
人生には限りがある。だったら腐ってる暇なんてねーよ!
今ある時間を目一杯楽しもうぜ!
それがバミなんですね。
ある意味最高の復讐になっているのでは?

やりたいことをやって、好きなことを貫いて、戦果も上々。
呪いなんて些細なことだと思えるくらい今が充実していて、楽しくて、辛いこともあって、それでもまた前に進もうとして……。
そんな日々がいつまでも続くと思っていたのに、楽しかった時間はあっという間に過ぎ去ってしまうんだね。

バミの人生が、生き様が、初夏に吹く風のように、一族みんなのイツ花ちゃんのお涼様の心を揺らしていたんでしょう。

バミ…ありがとう。
「死」という言葉より、「卒業」という言葉の方がマッチするんだが…。
遺言聞いて卒業式かと思ったし、ここまでの文章と画像の切り貼りなんて、もうスクラップブックを作っている感覚だったよ……。
バミが新時代の行く道を切り開いたことは間違いない。
だから、今度はびゃっくんやアンジー達がバミの元へ行く時に迷わないように、また道を作っていてくれないか。
バミが作った道を、みんなで追いかけるから。
漫画:今を生きる君へ
